ブックオフでみつけて、思わず買ってしまった一冊です。
中身は、タイトルのままで、気弱な人がいかにして交渉をうまく進めるかというものです。
冒頭で、有名な「ハーバード流交渉術」を批判しているのが面白いです。
著者によれば、ハーバード流交渉術は、理性的な相手に対する交渉術であり、感情的になっている相手方には通用しないそうです。
その上で著者は、ロバート・B・チャルディーニ『影響力の武器 ――なぜ、人は動かされるのか』を挙げ、理性とは違う、「心の法則」に言及します。
そして、まずは相手方の感情を動かし、理性モードにさせ、そのうえでハーバード流交渉術を用いるという方法を提案しています。
なるほど、なるほど・・・とスラスラ読めてしまいます。
本の最終章はケーススタディになっており、事例を用いて気弱な人が交渉する方法を示しています。
こんなにうまくいくかな・・・と思わないでもないですが、結構面白いですよ。
面白く読ませていただいたのですが、ただ一点問題が・・・。
私、あんまり気弱ではないんですよね(笑)
鹿児島県弁護士会所属 弁護士 泉宏和
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